キネティック腕時計の管理
秋も深まり、というより冬の足音が近づいてきたといえる今日この頃です。
皆様、お風邪など召しませんようにおからだご自愛くださいませ。
さて、前回セイコー独自の腕時計駆動方式「キネティック」についてお話しいたしました。
おさらいしておきましょう。キネティックとは機械式腕時計(自動巻腕時計)のように装着
した腕の運動により、自家発電し内部の充電池に電気が蓄えられ、クオーツを駆動させ
る機構です。従って自動巻とクオーツの両面性を持つ駆動方式でした。そのため面倒
な電池交換をしないでもクオーツの精度を維持することができる訳です。
電力が充電池(キネティックESUと呼ばれます)蓄えられるので、自動巻がゼンマイを
動力としているのに比べると、時計を腕に装着しないでも相当長時間駆動し続けます。
私の実感では自動巻がフル巻き上げしても30時間程度で停止するのに対し、キネティ
ック方式では2~3週間程度は停止いたしません。
従って、就寝時等に時計を外し放置したくらいでは正確に時を刻み続けてくれます。
しかし、中には複数の腕時計を保有し、長期間装着しない方もいらっしゃると思いま
す。
充電が消耗してくると秒針が2秒運針をはじめ、やがて停止いたします。
ご心配はいりません。そういう時には、自動巻腕時計と同じで時計を振動させてやれ
ば、時計が充電を開始しまた駆動し始めます。私の体験では30秒ほど文字盤(ガラ
ス面)上にして左右に振ることによって、ある程度の蓄電がされるようです。
その後、その時計を装着するのであればそれで充分です。
しばらく、その時計を放置するのでしたら、さらに1分程度左右振動を加えてあげて
ください。
さて、お奨めのキネティック腕時計をご紹介いたします。
セイコー SEIKO キネティック KINETIC クオーツ メンズ 腕時計 SMY151P1
前回、ご紹介した機種よりお求め安い価格で、100M防水で、カレンダーには日付の他
曜日表示と十分な機能を持っています。
同型色違いの文字盤ホワイト・ネイビーもございます。
なお、この機種には「パワーセーブ」機能がないため、停止後の再稼働には時刻合わ
せとカレンダー調整が必要です。あらかじめご承知おきください。
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